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No.323『スティング』

1973年 アメリカ映画

ジョージ・ロイ・ヒル監督

『スティング』(The Sting)


いったい、何回観たんだろう?

懐かしの名画座『新宿ローヤル』を初めに、

地元・中野のちいさな小さな名画座にも

かかるたびに通って観たっけ・・・


通常、からくりのあるストーリーは

結末が解かってしまえば、それまで。

何度も繰り返し観ることはないものだが、

本作は何故か、観たくなるのだ!



冒頭のインチキからケッサクで思わず拍手すれば、

観客も1930年代シカゴにタイム・スリップしてしまう!


ポール・ニューマンがブルー・アイズをまたたきウインク。

ロバート・レッドフォードが困ったように帽子をずり下げる。

そう、二人とも碧眼なのよね。

詐欺師の兄貴分、弟分という黄金コンビ。


ストーリー、配役、衣裳、音楽、三拍子も四拍子も揃った、

まさに”総合芸術”と呼びたい名作。


今でも街なかでスコット・ジョプリンの
”エンタテイナー”が聴こえてくると、

すべてのシーン、すべての台詞が心に浮かぶ。

それが『スティング』という映画。

ジョージ・ロイ・ヒルは”ア”の項で挙げた

『明日に向かって撃て!』(’69)に於いては

映像重視で男たちの生き様を提示し、

本作では練られた脚本にモノを言わせ

クライム・ストーリーを見事にヒューマン・ドラマに化けさせた。


今回観なおして、仇役を巧みに演じたロバート・ショウも、

ブルー・アイズと気づいた!

あの脚は実際に怪我してたんだって!ホントかなあ・・・
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