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No.398『鉄道員』


1956年 イタリア映画

ピエトロ・ジェルミ監督

『鉄道員』(Il Ferroviere


寸法の合わない上着を着た少年がせかせかと歩いていく。

ぱっちりとした瞳、

ふっくらとした頬。


ジェルミ作品を支えたエドゥアルド・ネヴォラ、

子役贔屓ではないが、この子の顔つきにはつい絆されてしまう。





鉄道機関士の武骨な父、慎ましい暮らしを遣り繰りする母。

妊娠を機に嫁ぐ長女、身の振り方の決まらない長男。

そして物語のマスコット的存在でありながら

重要な役割を担ってゆく幼い末っ子。


一家を見つめるまなざしは、寄り添いながらも冷徹であり、

血を分けた家族でも分かり合えないもどかしさに満ちている。


主人公の同僚に扮して愛嬌ある個性を発揮するのは

『ゴッド・ファーザー』(’72)に於いて

悲劇の若妻アポロニアの父親役を演じたサロ・ウルツィ。

本作に無くてはならない役割を果たしている。

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