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No.300『シックス・センス』

1999年 アメリカ映画 M.ナイト・シャマラン監督

(The Six Sense )


自称”ヒッチコキアン”といえば

ブライアン・デ・パルマだったっけ。


若いインド人映画作家シャマランは

本作『シックス・センス』を世に放ち、

ヒッチコックへの敬愛を世界中の

映画ファンに知らしめることとなった。

いやいや、でも美加は彼とヒッチの作風に、

さほど類似性を感じられないのだが・・・

スリルとサスペンス、オカルト要素もある本作、

冒頭のロマンティックな滑り出しに、

ジャズソング”I Fall In Love Too Easily”が、

チェット・ベイカーのピーターパン・ヴォイスで流れるのが印象的。


初めて鑑賞し、種明かしがされ、

二度と観ることはないと思っていた。

してやられたという結末であったから!

アクション・スターとして成功していたブルース・ウィリスが

知的で落ち着いた精神科医に扮する。

相対するのは本作で一躍「天才子役」と呼ばれた

ハーレイ=ジョエル・オスメント。


ひととひとは助け合える、わかり合えると、

オカルト映画で示したシャマラン。


恐怖とやさしさの融合という

全く新しいジャンルの映画を送り出したのちも、

彼は類想のない独自のストーリーを描き続けている。

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