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『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』

スペインの映画作家と言えば、真っ先に思いつくのがルイス・ブニュエル!

もっとも彼は様々な国で映画を作った人であり、

コスモポリタン的な柔軟さも持っていたわけだが、

表面に奥底に、どろどろと濃厚なテイストは一貫している。

スペインで映画を撮る作家で、ブニュエルを意識しない人はいないはず。


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アントニオ・メンデス・エスパルサ監督作

『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』のヒロインは、

職を失いタクシー運転手を始める中年女性。

ありきたりではない滑り出し。


トラウマを抱えながら、

生活に追われて自分の潜在意識に向き合う暇もない。

タクシーを流し、様々な客たちと交流しながら、

自分の心の襞に分け入っていくことになる。


主演のマレーナ・アルテリオは1974年生まれ。

撮影当時はギリギリ40代か、50歳になっていたのか。

濡れ場もいとわず、切迫感・緊迫感を放出する大熱演。


何処までが現実か、何処からが幻想か。

観客にうそぶく遣り口は、ブニュエル大先生に倣ったのだろうか。


監督:アントニオ・メンデス・エスパルサ

出演:マレーナ・アルテリオ、アイタナ・サンチェス=ヒホン、

ロドリゴ・ポイソン、ホセ・ルイス・トリホ、マリオナ・リバス、

マヌエル・デ・ブラスほか

2023 年/スペイン、ルーマニア/スペイン語/122 分/カラー/

アメリカンビスタ/5.1ch

原題:Que nadie duerma/字幕翻訳:杉田洋子

/R15+/配給:反射光/配給協力:エクストリーム

©UNA PRODUCCIÓN DE QUE NADIE DUERMA AIE - AVANPOST

オフィシャルサイト:https://something-happens.com

2025年10月31日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ 他

全国ロードショー!

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