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No.393『テナント/ 恐怖を借りた男』

1976年 フランス映画

ロマン・ポランスキー監督

『テナント/恐怖を借りた男』(The Tenant)


ポランスキーの女装なんて、

想像しただけで悪夢に魘されそう!





『水の中のナイフ』(’62)に始まり、

ポランスキー作品は数多く観てきたが、

本作は手持ちDVDを整理していて気づき、取り出した一作。

この時期に自ら主演(それも出ずっぱり!)の作品があったとは。


カフカを想わせるストーリー・テリングながら、

ヒッチの"巻き込まれ型主人公"ほどには

観客の同情を買わないであろう、この主人公。

そもそも、何となく胡散臭い男なのである。


身の毛もよだつ物語であるのに、

成るべくして成ったと納得させられてしまう!


イザベル・アジャーニは一見すると役不足だが、

さすが演技派美人女優、

麗しの瞳を眼鏡で隠し、愉しげに脇にまわっている。


シェリー・ウィンタース、

メルヴィン・ダグラス、

ジョー・ヴァン・フリートなど、

映画ファンが喜ぶ達者陣も揃い踏みする。


ベルイマン作品の名手スヴェン・ニクヴィストの手になる

冷たい質感のルックに惹き込まれ、

サイキックな不条理劇の世界へようこそ。

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