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No.390『追想』

1956年 アメリカ映画

アナトール・リトヴァグ監督

『追想』(ANASTASIA)


邦題はロベール・アンリコ作品と混同されがち。

『アナスタシア』で良いのではと思う。

舞台は1928年。皇女アナスタシア生存説をめぐる、陰謀とロマンスの物語。

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ユル・ブリンナー扮するボーニンは、

"アナスタシア"を創り上げ、彼女に遺された財産を手にしようと画策する男。


イングリッド・バーグマン扮する謎めいた女を

皇女に仕立て上げるプロットは

ピグマリオンさながらに顛末が見えてくる。


初めて観たときは、ロマンスのほうに心が動いたが、

なんと言っても見せ場はバーグマンと

皇太后ヘレン・ヘイズの対峙シーン!

演技合戦とは割り切りたくない感情に駆られ、

何度観ても落涙。


ラヴ・シーンの全く無いラヴ・ストーリーとして観ると、

演出の粋が際立ってくるようだ。

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