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No.342『Z』

1969年 仏・アルジェリア 合作映画
コスタ・ガヴラス監督『Z』

本作は、政治絡みのミステリー映画を観るきっかけとなった作品かも。
ギリシャ出身のコスタ・ガヴラス監督の名も知ることとなった。

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地中海に近い架空の国で革新政党の指導者が襲われる。
ハリウッド映画流に拳銃ではなく、
こん棒でのヴァイオレンス・シーンは生々しく恐ろしい。

既に『男と女』でスターの仲間入りしていた
ジャン・ルイ・トランティニャン、
歌手としても有名であったイヴ・モンタン他、

イレーネ・パパス、ジャック・ペラン、
レナート・サルヴァトーリ、渋い脇役シャルル・デネ。

これだけの顔・顔・顔を揃え、
カット割りの多い派手なカメラワークで繋いでいく。

実話に基づいているとはいえ、
乱暴と言われても致し方ないストーリー・テリングだが、
引き込まれることを否めない。

心理劇とは思えない手法で人間の心理を炙り出す、
底力を感じる一作。

一触即発の夜の広場、悪夢に出てきそうだ。

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