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No.326『スパルタカス』

1960年  アメリカ映画

スタンリー・キューブリック監督
『スパルタカス』(SPARTACUS)


観ちゃうよなあ!やっぱり。
180分余、30数年ぶりに観かえした。

キューブリック色の薄いキューブリック監督作品。




エグゼクティヴ・プロデューサーをも務めるカーク・ダグラスだが、

ワンマン・ショウにはなり過ぎていない。

ローレンス・オリヴィエの憎々しさ。

チャールズ・ロートンのしたたかさ。

ピーター・ユスティノフの変わり身。

ジーン・シモンズ、トニー・カーティスの添え花的役割。

いずれの存在感も不可欠。


エキストラ満載のロング・ショットや俯瞰、

SFXもCGもない64年前によく撮ったと、改めて感心する。


スパルタカスを英雄と讃えるより、

もっと大きな、歴史のうねりが伝わる一作。


映画史上に残る

"I'm Spartacus!"のシーンも、

観なおすとしつこくないんだよねえ!

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