”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.401大橋美加2 日前読了時間: 1分1971年 アメリカ映画 シドニー・ルメット監督『盗聴作戦』(The Anderson tapes}ルメット作品は”顔“を見せる。クロースアップをこれでもかと多用し、人間の表情を見せつける。007シリーズを降板した当時のショーン・コネリーが、カツラのない姿、それも”カッコいいスキンヘッド“とは程遠い、禿げオヤジの頭髪丸出しで登場。ボンド・ファンは「え〜っ!」と叫んでしまう!10年の刑期を終えて出所したコネリー演じるデューク・アンダーソンなる男は、すぐに仲間を集めて、昔の恋人が金持ちに囲われているマンションの“お宝”を、ごっそり頂戴する計画を立てるが、彼の行動は悉く盗聴されており…此処で、原題”The Anderson tapes“の意味合いが、観客の脳裏を掠めることとなる。ルメットは犯罪劇をヒューマン・ドラマとして描く。本作のブラックな笑いやアイロニー、オフビート感覚は、のちに再びコネリーが主演した『ファミリー・ビジネス』(’89)に繋がっていく。『十二人の怒れる男』(’57)で陪審員長を演じたマーティン・バルサムが意外なキャラで場を攫うのが嬉しい。そして、我がご贔屓クリストファー・ウォーケン映画初出演時の妖しい美青年ぶりが見られるのも、堪えられない一興なのだ!
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