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母の観ること無きけふの冬夕焼 魅歌

素晴らしい冬夕焼(ふゆゆやけ)を観る。

3ヶ月ぶりに我が母を訪ねた帰り道である。




只でさえ、せつなさが込み上げる冬夕焼。


殆どの時間をベッドでのみ過ごす母は観ることが出来ない冬夕焼。


我々夫婦がキイ・パーソンであった頃は、


散歩に連れ出していたので、 あの状態が続いていれば観られたかも・・・

いやいや、考えるまい。

老後をどう過ごすかは、何に依るのだろう。


自分の足で歩き、自分の手で食事をする。


どうすれば、叶うだろうか。


そんなことばかり、冬夕焼に問いかける・・・


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