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No.308『紳士は金髪がお好き』

1953年 アメリカ映画 ハワード・ホークス監督

(Gentlemen prefer blondes)


深く開いた胸元と腿まで割れたスリット、

スパンコールがきらめく真っ赤なドレスを纏い、

並んで歌う二人のグラマー美女。

目の覚めるようなオープニングである!


大柄なブルネット(黒髪)はジェーン・ラッセル。

少し小柄なブロンド(金髪)はマリリン・モンロー。

一本木な姉御肌と、お金持ちにヨワい可愛い女、

二人のショウガールの珍道中が、

ゴージャスにカラフルに繰り広げられてゆく。




美加のレパートリーでもあるジャズソング"Bye bye baby”を

ジェーンとマリリンがそれぞれの個性で歌うシーン。

ジェーンがアスリートたちと絡む意味深なナンバー

”Ain't there anyone here for love"

そして、ピンクのドレスに身を包んだマリリンが歌い踊る

"Diamonds are a girl's best friend”などなど、

ミュージカル映画史上に輝く魅惑のシーン盛り沢山!

おまけにコメディエンヌとしてのマリリンの才能も炸裂、

大いに笑わせてくれる。


法廷シーンのジェーンの扮装に

ドキッとするひとも多いはず。

正反対のタイプと思いきや、

ジェーンとマリリンは目鼻立ちの配置が似ている?

たまに観かえすと「女であることを楽しまなくっちゃ!」と

思わせてくれる映画なんだよなあ…

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