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No.200『グッドモーニング・バビロン!』

更新日:2023年4月14日

1987年 伊・仏・米 合作映画 パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ監督 (Good Morning Babilonia)

「子どもたちは父親の顔を知らない」この台詞が最も心に直撃するのは、 日々ウクライナの報道に触れているからだろうか。

幼い我が子を残して父親が戦場に行くなど、 あってはならないこととわかっているはず。 それなのに、戦争はなくならない。

風と土の匂いを運びながら、 流麗なカメラワークで魅せるタヴィアーニ兄弟の作品は、 ”カ”の項で『カオス・シチリア物語』(84’)を紹介、本作は二作目となる。

物語の始まりは1913年、 イタリア・トスカーナでロマネスク大伽藍の建築と 修復を手がけてきた棟梁ボナンノの 二人の末息子二コラとアンドレアは、 父から廃業宣告され、アメリカへ渡る。 折しも超大作『イントレランス』(’16)を構想中であった D.W.グリフィスのもとで、かの”象”を創ることに! 故郷で創造したイメージによって 人生の活路を見い出してゆく兄弟。

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 兄弟の父親に扮するのは、タヴィアーニ作品になくてはならない 名優オメロ・アントヌッティ。 グリフィスにブラフをかけるシーンは最高! 映画という総合芸術に携わる人々のなかに、 確かにあったであろう連帯感と絆。

黎明期をあらたに描くことにより呼び覚まされる、 その尊さは永遠。戦地でカメラを回し、 生まれて間もない我が子に向けて互いの面影を遺そうとする兄弟。 うわあ、また泣いてしまった!

2020年春より、手持ちのDVDから”アイウエオ”順に 始めた投稿も漸く200作となった。 次回からは”ケ”で始まる映画を紹介する。 ”ク”は予想外に多かったが、”ケ”は20作を切るため、 さあ、どれを選ぼうかなあ・・・

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