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No.123『狼の血族』

更新日:2023年4月26日

1984年 イギリス映画 ニール・ジョーダン監督 (The Company of Wolves)


物語のなかの物語。またその物語のなかの物語。 マトリョーシカのように、どんどん出てくる。 深い森。赤いケープの少女。ひとり暮らしのおばあさん。 そうくれば、グリム童話の『赤ずきん』だけれど、 ニール・ジョーダンはそれだけでは終わらせない。

眠り続ける少女。夢のなかの夢、またその夢のなかの夢。 べったりと口紅の塗られた唇を半開きにして、うなされる少女。 「オトコは皆、オオカミ」と言われて育つ女の子は、オオカミに興味津々。 こわいものは指の間から見たくなるもの。少年のように欲望が明確でないだけ、 妄想に苛まれる少女の姿は蠱惑的。”オオカミ”を、本物の”狼”にして、 狼男伝説も絡めちゃう、遊び心。

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アイリッシュであるニール・ジョーダンは、 ダーク・ファンタジーである本作の”恐怖の美学”で注目され、 ジャズソングをモチーフにした『モナ・リザ』(’86)『スターダスト』(’91)などを経て、 『クライング・ゲーム』(’92)でオスカー(脚本賞)を獲得。 スティーヴン・レイはこの出世作にも登場。 強面に合った役、うわあ、こわい!

ちなみに『赤ずきん』のパロディとして、 デイヴィッド・スレイド監督『ハード・キャンディ』(2006)はぶっ飛びの衝撃作。 男性諸氏よ、「赤ずきんちゃんに、気をつけて!」


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