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No.95『エイトメン・アウト』

更新日:2023年5月5日

1988年 アメリカ映画 ジョン・セイルズ監督 (Eight Men Out)

ジョン・セイルズ監督を知ったのは、 20代のころ渋谷の「ユーロ・スペース」で観た 『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』(’84)がきっかけ。 黒人青年の姿をした宇宙人がニューヨークに現れるという 異色のファンタジーで、ジョー・モートンを一躍有名にした。 その後、セイルズ作品はつとめて観るようにしてきた。 社会派と呼べる映画作家だが、ユーモアのある堅苦しくない作風に惹かれたのかな。

ジョン・セイルズが1919年ホワイト・ソックス八百長事件を扱った 『エイトメン・アウト』は、ノスタルジックな映像で綴られていく。 カンカン帽を被った男たちがスタジアムに詰めかけ、 貧しいストリート・キッズたちにとり、野球選手はヒーローである。 どんな職業でも、働いた分のギャランティは与えられて然るべき。 選手たちを追い込んだオーナーの太鼓腹が恨めしい。 セイルズ自身もジャーナリスト役で出演、 193センチの長身とハンサムぶりが目立つ。 スターたちより、二枚目なのよね!

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時代を象徴するジャズソングもFEATUREされる。 1918年に作られたジャズソング”AFTER YOU’VE GONE”である。 「泣いている私を置いて去った貴方、いつかきっと、 大切なひとを失ったと後悔するわ!」という恨み節。 八百長により、球界から姿を消した8名の選手たちに 「後悔先に立たず」と言いたいのかなあ・・・

セイルズ作品で心うごかされた『リアンナ』(’83 )は LGBT映画の先駆けとも呼びたい力作であり、 やはりジャズソング”NEVERTHELESS” がテーマソングとなっている。 「私は正しいのか、間違っているのか、     後悔の人生を送るのか、それにも拘わらず、     貴女を愛しているの」という歌詞を持つ美しい歌曲。 セイルズ監督に会えたら、ジャズソング談義、したいなあ・・・  

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