1986年 日本映画 根岸吉太郎監督
単身赴任中に不倫している夫と不倫相手の女が カラオケでデュエットしている。 曲は『東京ナイトクラブ』、間奏で女がひとこと。 「このあいだ、家に帰ったとき、奥さん抱いた?」 座席には同僚たち、3秒で答えろとばかりに訊く女、さて、答えは?
原作は干刈あがたの同名小説。まだ離婚の少なかった時代である。 二人の息子を育てながら、 インタヴュアーとしてキャリアもあるヒロインに十朱幸代、 地方の研究所で単身赴任中の夫に田中邦衛。 ありがちな家庭劇で、光るのは森田芳光の脚本。 耳にはポップでありながら、 思わず膝を叩きたくなる説得力ある言葉たち。


タイトルの付け方がゴキゲン。”ウホッホ”が似合う役者として、
田中邦衛が起用されたのではないかな(笑)
ワーキング・マザーにしては、ヒロインが食卓に拡げる料理は出来すぎだが(?)、
男の子ふたりだからね、納得しよう。
一家の一大事で壊れてゆくのが、引き起こした夫のみというのもイイ気味。
見えないところで傷ついている子らを描き過ぎないところも良い。
珍しくないシテュエイション、珍しくないエンディング。
大人は勝手にやってくれ。
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