1973年 アメリカ映画 マイケル・クライトン監督
(Westworld)
作家のマイケル・クライトンが 初めて映画監督(兼・脚本)を務めた一作。 舞台は近未来、『デロス』と名づけられたテーマ・パークに、 二人の男が入場するところから映画は始まる。 リチャード・ベンジャミン扮する主人公は 妻に裏切られ離婚しながらも、未練たっぷりの弁護士。 見かけは派手だが、遊び慣れてはいないタイプ。 もう一人は ジェームズ・ブローリン(ジョシュ・ブローリンの父)扮する友人で 『デロス』体験者。 彼が主人公を連れてきたらしい。 さて『デロス』とは、どんなテーマ・パーク?
さながら三つの時代にタイム・スリップ気分で、 ヒーロー、アウトロー、望むキャラクターになれる。 冒険、ロマンス、強盗、殺人、人間そっくりのロボット相手に 何でもござれの『デロス』、いやはや、支障をきたさないわけがない!
本作に於ける圧巻はユル・ブリンナー扮するガンマン姿のロボット。
『荒野の七人』(’60)で演じたクリスのセルフ・パロディ的いでたち。
こんなにロボット役が似合うスターは他にない。
全体のローテク感を凌駕するブリンナーの存在感に圧倒される!
こわい!夢に出そう!
近年テレビ・シリーズでもリメイクされたが、
88分に仕上げたオリジナル版、70年代を懐かしみつつ、憎めない。
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