1948年 アメリカ映画 チャールズ・ウォルターズ監督
(Easter Parade)
ともに”Born in a Trunk”といえる フレッド・アステアとジュディ・ガーランドの貴重な共演作。 アステアのミュージカル映画はRKOからMGMに至るまで 全て観ているはずだが、本作はやはりスペシャル。 何といってもジュディの芸人根性が炸裂しているからだ。
年かさのスターが若い女優の卵に道を開くというストーリーは 多すぎて珍しくないが、ジュディははじけている。 アステア扮するブロードウェイのスター・ダンサーに 「男を振り向かせることが出来るかい?」と試され、 さて、ジュディがしたことは?
次第にアステア扮するドンに 恋心を抱くようになったジュデイ扮するハンナ、 プライヴェイトと思い込んだディナーで ショウの話をされ、思いきり傷つく。両目をきっちりと瞑り、 「私の眼の色を言える?見てもいないんでしょう?」と訴える。 ほだされ、やさしくキスするドン。
ジュディは当時すでにライザ・ミネリを産んでいた母である。 この少女っぽさ、筋金入りの演技者というしかない! ふんわり歌い、羽根のように舞うアステア、 きっちり歌い、役に生きるジュディ。 タップの名手アン・ミラーの脚線美に見惚れ、 フラれ役ピーター・ローフォードのハンサムぶりも楽しめる。 衣裳、美術、全てゴージャスであり、 ハリウッド・ミュージカルのカラー作品全盛期を反芻する幸せ。
スコアは一人で作詞・作曲を手がけたグレイト・コンポーザー、アーヴィング・バーリン。
名曲”It Only Happens When I Dance With You”
譜面もっているのよね、いつか歌うぞ~!
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