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No.50『アマルコルド』

更新日:2023年5月12日

1973年 イタリア映画 フェデリコ・フェリーニ監督 (Amarcord)

遠いあの日、三軒茶屋の名画座に行かなかったら、 この作品に出逢わなかったら、今の自分はない。 映画の魔法をかけてくれたフェデリコ・フェリーニ! 彼の自伝的名作のタイトルは、今では使われない言葉で 「私は覚えている」(エム・エルコルド)が訛ったもの。

イタリア北部の町リミニに春を告げる風が吹き、綿毛が空を舞う。 髭のオジサンがカメラ目線で観客に話しかけ、 「え?これ、町を紹介するドキュメンタリーなの?」と、 一瞬ぎょっとする。 フェリーニ作品には『ローマ』『道化師』など、 ドキュメンタリーとドラマをやすやすと超える作品が存在するが、 なにしろ、本作は美加の”フェリーニ初体験”だものね! その驚きは忘れ難い。 すっかり夢中になり、他のフェリーニ作品を上映している 名画座を探しまわったっけ・・・

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冬の魔女を大焚火で燃やし春を迎える祭り、豪華客船、 海外からのVIPが滞在した『グランドホテル』にまつわるエピソード。 町一番の気立ての良い美人、巨体・巨乳の煙草屋の女、 色情狂の知的障害らしき女などなど、 フェリーニが描くデフォルメされた女たち。 一度見たら忘れられない”顔”を持つ、学校の先生たち、 悪ガキたち、ケッサク。何度観かえしても爆笑まちがいなし! そして、ファシズムに翻弄されていく愛すべき家族たち・・・

自分の故郷のちいさな田舎町。ありふれた日常が、 フェリーニの手にかかると、世界一のファンタジーに早変わり。 ジャズソング”STORMY WEATHER” もそこここに流れ来る。 再び綿毛が舞い、少年はすこし大人になる。 ああ、また泣いちゃった!

”ア”から始まる手持ちの名画は、128作のうち50作目の本作で終えたい。 VHSでしか持たない名作もたくさんあるが、それはまた、いつか。 次回からは”イ”で始まる手持ちの作品を観ていこう。 乞うご期待!

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