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No.366『ダーティ・ファイター』

執筆者の写真: 大橋美加大橋美加

1978年 アメリカ映画

ジェームズ・ファーゴ監督

『ダーティ・ファイター』

(Every Which Way But Loose)


娘時代に観たクリント・イーストウッドの映画は、

アメリカの広さを感じさせてくれた。

本作もそのひとつ。





邦題が少々安直なため、“ダーティ・ハリー・シリーズ“と混同しがちだが、全く別モノ。


シリアスなハリー・キャラハンものとは打って変わり、

全編を通して笑えるコメディである。


クリント扮するトラック運転手の主人公は、

相棒と組んでストリート・ファイターとしても稼いでいる。

撮影時クリントは47〜48歳であり、筋肉隆々の腕は見事だが、

身体には老いが見え隠れしている。


対戦相手もオジサンが目立ち、まずはそこにペイソスが際立つ。

敵対するバイカー団もオッサンばかり、どうしたって笑うしかない。


相棒の老母に扮するのはオスカー受賞経験ありの怪女優ルース・ゴードン。

半端じゃないコワモテ・ママがまた、傑作!


そして揺るぎない貢献度(笑)を提供してくれるのがオランウータンの“CLYDE“

洗濯も出来るし、ジューク・ボックスだってお手のもの!


原題は訳すのが難しい。

「ユルくならなきゃいいさ」くらいの感じかなあ、名訳が思いつくひと、教えて!

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