1978年 アメリカ映画
ジェームズ・ファーゴ監督
『ダーティ・ファイター』
(Every Which Way But Loose)
娘時代に観たクリント・イーストウッドの映画は、
アメリカの広さを感じさせてくれた。
本作もそのひとつ。



邦題が少々安直なため、“ダーティ・ハリー・シリーズ“と混同しがちだが、全く別モノ。
シリアスなハリー・キャラハンものとは打って変わり、
全編を通して笑えるコメディである。
クリント扮するトラック運転手の主人公は、
相棒と組んでストリート・ファイターとしても稼いでいる。
撮影時クリントは47〜48歳であり、筋肉隆々の腕は見事だが、
身体には老いが見え隠れしている。
対戦相手もオジサンが目立ち、まずはそこにペイソスが際立つ。
敵対するバイカー団もオッサンばかり、どうしたって笑うしかない。
相棒の老母に扮するのはオスカー受賞経験ありの怪女優ルース・ゴードン。
半端じゃないコワモテ・ママがまた、傑作!
そして揺るぎない貢献度(笑)を提供してくれるのがオランウータンの“CLYDE“
洗濯も出来るし、ジューク・ボックスだってお手のもの!
原題は訳すのが難しい。
「ユルくならなきゃいいさ」くらいの感じかなあ、名訳が思いつくひと、教えて!
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