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執筆者の写真大橋美加

No.353『ソイレント・グリーン』

1973年 アメリカ映画 リチャード・フライシャー監督
『ソイレント・グリーン』(SOYLENT GREEN)

主役を食う名脇役であった、
エドワード・G・ロビンソンの遺作である。
1973年に公開された近未来SF、舞台となるのは2022年。



人口増加や環境汚染により、
自然界からの食物はごく一部の富裕層だけが口にでき、
庶民は“ソイレント“と呼ばれる味気ない人工食物の配給に列をなす世界。

チャールトン・ヘストン扮する主人公の刑事は、
薄暗い住み家にロビンソン演じる老人と暮らしている。
この老人はいわゆる“生き字引“的存在であるらしく、
持ちつ持たれつの友情に支えられている様子。

有力者殺害事件から、動いてゆく物語。
有力者たちの“furniture“と呼ばれる愛人に扮するのは、
ライアン・オニール夫人でもあったグラマー美女リー・テイラー・ヤング。
往年の映画ファンに親しまれてきたジョゼフ・コットンも客演。

それにしてもヘストンは画面を占めるワリに バイ・プレイヤーに食われる(笑)
ロビンソンの行き着く場所は、
近年公開された、倍賞千恵子主演のSF映画『PLAN 75』にも繋がるが、
さてヘストンの親友救出は如何に…

驚愕のシステムや陰謀が判明するも、
毒を残すラストが脳裏に焼きつく!
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