大橋美加10月10日No.350『戦慄の絆』1988年 カナダ映画 デヴィッド・クローネンバーグ監督『戦慄の絆』(DEAD RINGERS)デヴィッド・クローネンバーグ作品は観つづけてきたつもり。無関心ではいられない、唯一無二の映画作家と確信している。本作は2回目の鑑賞で見抜けた気がする。特殊な子宮を持つ、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド扮する女の存在に惑わされるなかれ。これは宿命の双子の物語。まわりの女たちはメイン・テーマではない。双子の婦人科医を演じた、ジェレミー・アイアンズの役者冥利に尽きる。実話に基づく驚愕のプロットと、クローネンバーグの"臓器愛"が結びつき、アイアンズの彫刻の如き骨格と端正な佇まいにより、神話的悲劇の様相も呈してくる。近年のフランソワ・オゾン作品『2重螺旋の恋人』(2017)と観くらべるのも映画ファンの愉しみかも。クローネンバーグ作品は"イ"の項で『イグジステンス』('99)を掲げてあるのでご覧あれ。次回からは”ソ”で始まる手持ちのDVDを観なおすつもり。うわ!これまでで最も少なく、何と16作しかない・・・!”ア”の10分の1以下!!!!!
1988年 カナダ映画 デヴィッド・クローネンバーグ監督『戦慄の絆』(DEAD RINGERS)デヴィッド・クローネンバーグ作品は観つづけてきたつもり。無関心ではいられない、唯一無二の映画作家と確信している。本作は2回目の鑑賞で見抜けた気がする。特殊な子宮を持つ、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド扮する女の存在に惑わされるなかれ。これは宿命の双子の物語。まわりの女たちはメイン・テーマではない。双子の婦人科医を演じた、ジェレミー・アイアンズの役者冥利に尽きる。実話に基づく驚愕のプロットと、クローネンバーグの"臓器愛"が結びつき、アイアンズの彫刻の如き骨格と端正な佇まいにより、神話的悲劇の様相も呈してくる。近年のフランソワ・オゾン作品『2重螺旋の恋人』(2017)と観くらべるのも映画ファンの愉しみかも。クローネンバーグ作品は"イ"の項で『イグジステンス』('99)を掲げてあるのでご覧あれ。次回からは”ソ”で始まる手持ちのDVDを観なおすつもり。うわ!これまでで最も少なく、何と16作しかない・・・!”ア”の10分の1以下!!!!!
Comentários