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No.335『スワンの恋』

1983年 フランス・西ドイツ
合作映画
フォルカー・シュレンドルフ監督
『スワンの恋』
(Un Amour de Swann)

カトレアの官能。
豊かな胸が呼吸の高まりでうねる。
馬車の上であるから、
さらにセンシャルなシーン。



「恋には羽根があるものを」と
ジャン・ルノワールは宣った。
一途な想いこそ、
羽根が生えたら飛び去るものか。

プルーストを、
カリエールが綴り、
ニクヴイストが映し、
シュレンドルフが手がける。
ヨーロッパ映画にはまっていた
公開当時に観た一作。
劇場パンフも大切に保管してある。

スワンには、
長身・端正な面差しでありながら
ノッポのカマキリみたいに
見えるときがある(笑)
ジェレミー・アイアンズ。

脇にまわり
”世界一の美男”のイメージを覆し
男色のニヒリストを演じた
アラン・ドロン。

高級娼婦オデットに
山猫の瞳と女豹の肉体をもつ
オルネラ・ムーティ。

男の恋は刹那で滅び
女の恋は永遠へと雪崩れ込む。
あのカトレアは
何処へいったのだろう・・・

次回より”セ”から始まる
手持ち映画に移ろうと思う。
数えるに予想どおり32作と少なく
さあ、どれから
観なおそうか・・・
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