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No.334『素晴らしき休日』

執筆者の写真: 大橋美加大橋美加
1938年 アメリカ映画 ジョージ・キューカー監督
『素晴らしき休日』(Holiday)

舞台出身のキューカーが、
戯曲の映画化を流麗に
こなした一作。
"御曹司と貧しい娘"は
悲恋になってしまうが、
"苦労人と令嬢"なら、
スクリューボール・コメディに
仕立てやすいらしい。



演じるのは、
実際にコニーアイランドの
アイスクリーム売りから
ハリウッド・スターとなった
ケーリー・グラントと、
気位の高い役が似合う
キャサリン・ヘプバーン。

日々を持て余す金持ち一家と縁組となった、
"Holiday"を知らない叩き上げ男。
すべてを手にしている令嬢の求めるものや如何に…
最後の最後まで観客の心を
惑わせる脚本がニクらしい。

ヘプバーンとグラントは
キューカー作品『男装』('35)での初共演後に本作、 そして『フィラデルフィア物語』('40)などでも
息の合った丁々発止を繰り広げている。

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