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No.333『スコルピオンの恋まじない』

2001年  アメリカ映画
ウディ・アレン監督
『スコルピオンの恋まじない』 (The curse of the Jade Scorpion)

ウディ・アレンの人を喰ったユーモア・センスが炸裂する、
1940年代を舞台にした一作。

ウディ扮する古いタイプの保険調査員と、
オスカー女優ヘレン・ハントが演じる世代下の女性重役を中心に、
奇想天外なラヴ・コメディが繰り広げられる。




セピアがかった映像処理と、
フランク・キャプラ、ビリー・ワイルダー作品に登場するようなセットは、
多作家である彼の作品群のなかではhigh-budgetではないか。

マジシャンが絡むプロットは、
オムニバス映画『ニューヨーク・ストーリー』('89)に於ける
セルフ・パロディとも受けとれ、
やかましいママを消した後に今回は何が起こるか?と期待大…

ジャズソングを活用し続けてきたウディである。
今回も何曲かfeatureされるが、
テーマソングに持ってきたのは
エリントン・ナンバー"Sophisticated lady"
凝ったメロディ・ラインと、
空虚に生きるワケアリ婦人をうたった歌詞を持つ
意味深な一曲。

大スターがノーギャラでも出たがると言われていた時代のウディ作品、
今作にはシャーリーズ・セロンが艶やかなセクシー・ガールに扮し、
ウディと観客に目の保養をさせてくれるのも楽しい。


「恋なんて所詮いっときのマジックさ」と、
洒落ながらも人生を賭けてきた、初老オトコの束の間の夢の如き、
愛すべき一作である。

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