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No.332『推手』

1991年  台湾・アメリカ合作映画  アン・リー監督
『推手』(PUSHING HANDS)

台湾出身のニューヨーク・インディーズの俊才として、
1990年代にオスカー候補にもなったアン・リー監督。
キャリアを重ねてきたが、美加は初期の"父親三部作"のファン!
その第一作である本作に於いて、
"推手"という言葉を初めて知った。

同居しているらしい、中国人の老人と
ブロンドのアメリカ人女性の生活が、淡々と映し出される滑り出し。
言葉がいっさい通じず、食べるものも悉く違う二人が、
舅と息子の嫁であるとわかってくる。

父親と妻の狭間で毎日二ヶ国語対応の息子は通訳に明け暮れ、
無邪気なバイリンガルの孫息子は米中で(笑)奪い合いされている様子。 さて、この一家の行く末は…?



他人同士が当たり前のように暮らす結婚という形態自体、

不思議に思えてくるストーリー・テリング。
「推手はバランスを利用して、力を使わず相手を倒す」
「結婚と似てるわね」
なるほど、勉強になる・・・(笑)

父親三部作すべてで"父親"を演じたラン・シャンが扮する
太極拳師匠のキャラクターがケッサク。
過去への悔恨、確固たる誇り、燃え残る色気を"技"に込めて
仰天の大立まわりを見せる!

アメリカに於ける"yellow skin"の居心地悪さを嗤いのめすアン・リー。
"ウ"の項で第二作『ウエディング・バンケット』('93)
"コ"の項で第三作『恋人たちの食卓』('94)を紹介してある。
リー監督の原点である三作品をぜひ堪能して欲しい!
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