1974年 フランス映画 ルイス・ブニュエル監督
(Le fantome de la liberte)
ルイス・ブニュエルほど、マニアックでありながら、
カテゴライズしにくい映画作家はいない。
数多い作品群に共通するのは、
やはり”シュルレアリスト“たる表現か。
意識と無意識、夢と現実が混じり合っているような不可解さが、
映画に散りばめられているのだ。
殊に本作『自由の幻想』は、
こちらまでシュルレアリストになったふりでもしなくては
到底付き合えない超異色作!
ぜひとも、ブニュエル・ワールドを体験して欲しい。 やみつきになること請け合い!
風景写真がエロティック?
排泄と食事の概念が逆に?
此処に存在している子どもの誘拐事件?
ドリフの「もしも」シリーズも真っ青、 笑っちゃうしかない!
モニカ・ヴィッティ、ジャン=クロード・ブリアリ、
ミシェル・ピッコリ、ミシェル・ロンズデールなどなど、
ヨーロッパ映画界の著名俳優たちが、
奇天烈ワールドのひと駒として機能している。
ブニュエル作品はこれまで、 カ行で『哀しみのトリスターナ』(’70)
『銀河』(’69)『小間使の日記』(’64)を 紹介したので、参照あれ。
因みに、美加の夢には触覚・嗅覚・味覚が 強烈に存在するのだが、
ブニュエル中毒だからかなあ・・・(笑)
Comments