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No.312『七人の侍』

1954年 日本映画 黒澤明監督

洋画育ちの身である。
子どものころに『荒野の七人』のほうを先に観ていた。
大人になって原型『七人の侍』を観たときは愕然としたものだ。

凄すぎる。




悲惨な暮らしを強いられる百性たちが、

泣き寝入りをやめて野武士の略奪に抗おうと、 食い詰めた侍を雇う。

床に散らばる真珠のように光る米粒を拾う、汚れた指。


虎の形相でありながら猿回しの猿のように 尻出し鎧で飛び跳ねる三船敏郎。


やんわりと品の良いムードメイカーの千秋実。


ヤマネコの如く森を駆け抜ける、寡黙な居合切り名人に宮口精二。


村娘に惚れられ契りを結ぶが苦々しい失恋となる前髪者に木村功。


そして、大上段に振り被らずに正義を遂行する志村喬。


加東大介、稲葉義男は役不足ながら、不可欠な位置を占める。


シーンを形成する多元的な演出の見事なこと!

207分が土砂降りとともに往き過ぎる、不滅の銘作。


戦う者でなく、生み出す者が勝利者であるという、ラストの台詞を信じたい。
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