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No.295『女王陛下のお気に入り』

2018年 アイルランド・英・米合作映画

ヨルゴス・ランティモス監督

(The Favorite)

あたかも覗いてはいけない、禁断の万華鏡を観ているよう。

ランティモス作品には常に”匂い”が充満している感覚をおぼえるが、

本作は”女性の匂い”でむせ返りそうになる!

舞台となるのは18世紀初頭の英国。

心身ともに問題を抱えたアン女王と、

娘時代からの親友である側近のサラとの親密な仲に、

没落貴族の娘アビゲイルが割り込む。


お世辞にも美人とは言えない女王に 演技派オリヴィア・コールマン。

男装でさえ美しいサラにレイチェル・ワイズ。

若さと大胆さで苦境改善を目論むアビゲイルに個性派エマ・ストーン。

三人の丁々発止こそ、本作の見どころ。


男たちの必要性が感じられない。

きっと女優三人芝居でも成り立ったのではないか。

オスカー受賞のオリヴィア・コールマンの信憑性ある演技には、

レイチェルの美貌、エマの若さも太刀打ちできないよなあ!

たわごとや性衝動に振り回されながら、

ついには見たくもない真実が見えてくる女王の悲劇。

この三人が男であったなら、

絶対に成り立たない物語。

ギリシャ出身のランティモスは

売れっ子映画作家となりつつあるのだろうが、

クセのある”匂い”を保ちつつ、

柔軟な感性でハリウッド・スターたちをも

使いこなしていけるだろうか。

きっといけると信じたい。

このラスト・ショット、

一般ウケしないだろうから・・・

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