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No.294『幸福』

1965年 フランス映画 アニエス・ヴァルダ監督

(Le Bonheur)


向日葵の顔、顔、顔・・・まるで人間の顔のようにこちらを見ている。

向日葵畑の向うから、四人家族がやってくる・・・


仲睦まじい夫婦と可愛い女児と男児。

絵に描いたような一家が、草原で午睡をする。

これこそ『幸福』!まてよ、これでは、始まりで終わってしまう!?



印象派の画家たちも賛辞を送ったであろう、何度観ても惹き込まれる色彩。

ミニマルに描かれる『幸福』のすがた。

あくまでアート的なアプローチで生々しい肌のざわめきを包み込む。


百年前から変わらない男と女のありようを、

ドールハウスのたわごとのように魅せるアニエスに、

この一作で参ってしまった。


本作を初めて観たときに詠んだ一句を想い出す。


向日葵の群れ倖せの数を問う 魅歌


今、観なおして何と詠もうか。


向日葵咲く倖せと云う名の地獄 魅歌

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