1994年 アメリカ映画 ジェシー・ネルソン監督
(Corrina,Corrina)
サラ・ヴォーンの歌うガーシュウィン・ナンバー 「誰も奪えぬ想い出」という歌詞をもつ ”They Can’t Take That Away From Me”が聞こえてくるタイトル・バック。 若くして亡くなった女性の葬儀のシーン、黒い靴ばかり行き交う床。 テーブルの下に潜っている幼い娘モリーの目線で映画は始まる。 扮するのは撮影当時8~9歳の天才子役ティナ・マジョリーノ。
そして、登場するのが名コメディエンヌのウーピー・ゴールドバーグ。 『ゴースト/ニューヨークの幻』(’90)でオスカー(助演女優賞)、 『天使にラヴソングを・・・』(’92)シリーズの大ヒットで ノリに乗っていた時期のウーピー!
舞台となるのは1950年代。
家並みやレトロな衣裳が目に楽しい。\ウーピー扮するコリーナは
高等教育を受けた知的な女性だが、黒人ゆえに文筆家としての
一歩を踏み出せずに居る。
コリーナと、モリーを含むユダヤ人一家の
心の交流の行く先は・・・?
サッチモの”You Go To My Head”ビリー・ホリデイの”Pennies from Heaven”
ダイナ・ワシントンの”縁は異なもの”などなど、
場面に合ったジャズソングほか、既成曲が散りばめられている。
ジェシー・ネルソン監督の少女時代の想い出から生まれた、
忘れ難いヒューマン・ストーリーである。
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