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No.231『恋ひとすじに』

更新日:2023年4月12日

1958年 仏・独 合作映画 ピエール=ガスパール・ユイ監督 (CHRISTINE)

2020年春から、手持ちの映画DVDを観なおしていこうと スタートした”大橋美加のシネマフル・デイズ” ロミー・シュナイダーについて語るのは初めてかも。 本作は1906年ウィーンが舞台のコスチュームものである。

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明るいブルー・アイズとブロンド、すこし離れた目、さほど高くない鼻。 絵に描いたような美人ではないが、一度観たら忘れられない面差し。 仕草や表情、とりわけ笑顔が只ひたすら愛らしいロミーを見ていると、 無垢な小動物を守りたいような気持ちにつつまれてしまう。

本作で竜騎兵将校に扮した水も滴る美男子アラン・ドロンと 実生活でも恋に落ちたのが頷ける。

オリジナル・タイトルにある ”クリスティーネ”は、ロミー演じる主人公の名。 チェロ奏者の父と二人暮らしで、 歌姫になることを夢見る二十歳の娘。 オペラ座の出口で「管楽器がうるさい」というパパの台詞が可笑しい。

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カラフルでお気楽なラヴ・コメディの如く滑り出し、 急速に様相が変わってゆく後半。まさに邦題が活きてくる。 ロミーの見ひらかれたブルー・アイズが忘れられない。

のちに自身も悲劇の只中に置かれ、43歳の若さで他界したロミー・シュナイダー。 語るに酷い逆縁を経験しての夭折である。 晩年の作品群、ことに遺作『サン・スーシの女』(’82)の存在感は忘れ難いが、 溌溂とした乙女を演じた本作も、ぜひ心に焼きつけて欲しい。

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