1996年 アメリカ映画 ベン・スティラー監督
(The Cable Guy)
ダイナ・ワシントンの歌う”TV is the Thing This Year”が聞こえてくる。 ぶれたテレビの画面が映し出されるなか、サミー・デイヴィス・ジュニアが 「ブラック・コーヒーに砂糖とクリームを入れるかい?」 と言われているシーンも!
のっけから人を喰った滑り出し。 育ちの良さそうなベイビー・フェイスの マシュー・ブロデリックが扮するビジネスマンが、 ケーブル・テレビを観ようと思い立ったことから、胡散臭い”Cable Guy”と知り合う。 扮するのは長身でハンサムながら、 アクの強いコメディアンとしての道を極めるジム・キャリー。
ジムの作品は”エ”の項で紹介した『エース・ベンチュラ』(’94)ほか、 たくさん観てきたけれど、案外、本作の”Cable Guy”が もっともキャラに合っているのかも・・・? あくまで毒を発散し続けるほうが、しおらしさを垣間見せるよりジムらしい。
佳きにつけ悪しきにつけ、映画ネタ満載。
『ミッドナイト・エクスプレス』(’78)ネタは、 すぐにわかっただけにゾゾ~ッ! わざわざ「オリヴァー・ストーンの台詞で・・・」と来るからねえ! ちなみに監督はアラン・パーカー、脚本はオリヴァー・ストーン。
マシューの父親役で、ジョージ・シーガルが顔を見せている。
異様な盛り上がりを見せる”お下劣連想ゲーム”が不気味!
「テ~レビばっかりみていると、い~まにしっぽがはえてくる」
という歌を思い出す。
どこで覚えたんだろう?テレビでだったりして・・・
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