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No.177『記憶の棘』

更新日:2023年4月20日

2004年 アメリカ映画 ジョナサン・グレイザー監督 (Birth)

あとを引く映画。 今回、公開時から17年ぶりに観なおしたが、 結末が分かっていても、やはりあとを引く。 これは、ミステリー・タッチの作品としては、かなり珍しい例である。

脚本が、ジャン・クロード・カリエールなのである。 ルイス・ブニュエル作品を随分と手がけた人。 ブニュエルの舎弟(笑) 過去のブニュエル作品に比べれば、 それほど奇妙とは言えないのだろうが、 スターのニコール・キッドマンがヒロインを務め、 母役がローレン・バコールとなると、 ハリウッド映画にもカテゴライズされるわけで、 稀有な、貴重な一作と呼ばれるべきなのだろう。

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タイトル・バックに響く男の声。 「もし妻が死に、翌日に鳥が飛んできて”貴方の妻よ”と 言ったとしたら、僕はその鳥と暮らすだろう」 ランニング中に倒れる男のショット。 墓前に佇む、ボーイッシュなショート・ヘアのニコールの姿。

ニコール・キッドマンの作品は殆ど観ているが、 これほどのショート・ヘアは本作だけではないだろうか。

180cmの長身ゆえ、ますますノッポに見えるがよく似合い、 演技も際立っている。

極めつけは、 公開当時に”天才子役”の名を欲しいままにしていた 10歳のキャメロン・ブライト。

彼の人選は絶対であり、ニコールとのコラボレイションも素晴らしい。

輪廻転生を掲げながら、慕情の落差もしくは嘘から派生するであろう 事柄に辿り着かざるを得ない、もどかしさ。 重要な役柄を演じるアン・ヘッシュの夜叉の如き凄味も忘れられない。 


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