1938年 アメリカ映画 マーク・サンドリッチ監督 (Carefree)
ジャズソングのレパートリーは何曲くらいかな? 「知っていて口ずさめる曲」はゆうに1000曲を超えるだろう。 インタヴューなどでよく「一番好きな曲は?」と訊かれるが、 1曲と言われると困り果てる。 ベスト10なら、絶対に入れたい曲に、 Irving Berlin作詞作曲の”Change Partners”がある。 知る人ぞ知る名曲であり、大昔に今は亡き名ピアニスト小川俊彦氏から、 「美加、よくぞ歌った!日本人は決まった曲ばかり歌うからなあ!」と 言っていただいたことを想い出す。
アステア&ロジャースのミュージカルはたくさん観てきたが、 ストーリーに区別がつくようシチュエイションを変えるのに、 四苦八苦だったのだろうな。 本作は、アステアが精神科医に扮するということ、催眠療法がキイになるということ、 そして、この名曲”Change Partners”がクライマックスで活かされるということ、 これだけを押さえていれば、ほかの作品群のなかで迷うことはない。
「君はずっと彼とばかり踊っている。 一度パートナーを変えて、僕と踊ってごらん。 そうしたら、君はもう二度とパートナーを 変えたいとは思わないだろうね・・・」 アステアだからこそ、活きる歌詞! でもでも、”Dance”を、『愛』や『人生』に置き換えれば、 誰でも口説き文句にできるんだぞ~!
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