1968年 フランス・イタリア合作映画 ルイス・ブニュエル監督
(La Voie Lacte)
ルイス・ブニュエル作品群は殆どを観てきたはずだが、
何しろ精力的な多作家であったため、
先日ある配信サーヴィスで、これまで観ていない
1950年代の作品が見つかり観賞。まだまだ出てくるかも。
本作『銀河』は1980年代に、テレビの深夜放送で観た。 本編が始まるとCMが入らず、一気に観られるのが”売り”の番組だった。 奇妙奇天烈な構成に、煙に巻かれて眠気が吹き飛んだことを思い出す。 ブニュエル作品を「不条理劇」と括る人は多いが、 テーマは各作品ごとに違うと信じる。
『銀河』はキリスト教に対する風刺・批判と捉えるより、 キリスト教をネタに繰り広げられるブニュエル・ワールドと読みたい。
一見、流れと関係なく現れるエピソードに、
ブニュエル作品常連のミシェル・ピコリが登場することを今回観なおして気づいた。
一瞬なのだが、異常さを発散させて流石の存在感!
ブニュエル&ピコリと言えば、ジャンヌ・モロー主演の『小間使の日記』(’63)でしょう!
ああ、また観なおしたくなるなあ・・・
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