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No.171『危険な年』

更新日:2023年4月20日

1982年 オーストラリア映画 ピーター・ウィアー監督 (The Year of Living Dangerously)

ぬくぬくと恋はできない。 急き立てられて燃えあがる恋はよくわかる。 スカルノ政権末期の1965年インドネシアを舞台にした本作は、 飯田橋の名画座で観た記憶があるが、二本立てのもう一作が想い出せない。

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影絵が映し出され、エキゾティックな音楽が流れる。 子どもらが影絵の人形劇に興じているタイトルから、 観客は見知らぬ国へと誘われてゆく。

美男子ぶりがまぶしい若きメル・ギブソン、 『エイリアン』(’79)で世界中の映画ファンから注目された シガー二ィ・ウィーヴァーが、刹那的な恋に燃え上がる 特派員ガイと英国大佐秘書ジルに扮する。 シガー二ィはメルより7歳年上、 「メルがあまりにハンサムで、キス・シーンは緊張したわ」と あるインタヴューで語っていたっけ。

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危険なシチュエイションで燃え盛る恋を描きながら、 美味しい役どころをさらったのが小柄な”怪優”リンダ・ハント。 二人を結びつけるフォトグラファーを演じて、 女性が男性役を演じての初のオスカーを受賞した。 リンダ演じるビリーは正義を掲げながらも、 美男子のガイに自身を投影し恋を成就させたいという 屈折した一面も併せ持つ男。ビリーの存在こそ、本作の痛ましい個性。

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ピーター・ウィアー監督は、オーストラリア出身であり、 カルト・ムーヴィー『ピクニック・アット・ハンギング・ロック』(’75)から、 ヒット作『刑事ジョン・ブック 目撃者』(’85)を繋いだ映画作家。 観て欲しい作品は数多い!

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