1943年 アメリカ映画 アルフレッド・ヒッチコック監督
(Shadow of a Doubt)
ヒッチコック作品は40作くらいは観たかなあ。 ”ウ”の項で紹介した『裏窓』は、最も華やかなりし’50年代の作品だが、 イギリス時代の作品、そして本作『疑惑の影』ほか、 ハリウッド初期にも観なおしたい作品が並ぶ。
”巻き込まれ型主人公”は、ヒッチコック作品の知られるキャラクターであるが、 本作の主人公は若く利発な娘。 演技派、テレサ・ライトが扮するチャーリーである。 実際は24~25歳であったはずがだが、清楚な容貌ゆえ、 幼い妹と弟のいる18~19歳とおぼしき長女役がピッタリ。
平凡な家庭に飽き飽きしているチャーリーのもとへ、 母の末弟であるダンディな叔父がやってくる。 同じく”Charlie”という名を持つ、魅力的だが謎めいた男に扮するのは、 長身のジョセフ・コットン。
ヒッチならではの、不安感を煽る効果抜群のショット満載!
比較的善人役の多いコットンが、最後の最後まで、
謎に包まれた叔父を演じる。
うわあ!こういうラストだったっけ!
釈然としないプロットが気になって眠れなくなる。
あの舞踏会、あのワルツについて、誰か説明してくれ~!!!
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