1979年 アメリカ・西ドイツ合作映画 テレンス・ヤング監督 (Bloodline)
オードリー・ヘップバーンは確かに 現代の若い女性たちにとってもアイコン的存在だが、 『ローマの休日』(’53)を観ただけで、 オードリー・ファンとは言えないよねえ!
コロナ禍となり、昨年春より手持ちのDVDを”ア”から観かえしてきた。 オードリーの主演作は『いつも2人で』(’67)『噂の二人』(61’) 『麗しのサブリナ』(’54)『おしゃれ泥棒』(’66)などを紹介したが、 いずれも20代から30代後半くらいまで。 本作は、50歳のオードリーの落ち着いた演技、 佇まい、ファッションを楽しめる一作。
シドニー・シェルダン原作の映画化作品は『真夜中の向こう側』(’77)を 10代のころ劇場で観たが、ピンと来なかった。 プロット詰め込み過ぎで、映画化すると
ポイントが定まりにくいのかも知れない。 さて、同じくシェルダン原作である『華麗なる相続人』とは・・・?
大手の製薬会社経営者が登山中に死亡し、離れていた娘が呼び出される。 オードリー扮するエリザベスである。 面倒な親類たちに扮する豪華なキャスティングは、
シドニー・シェルダン、ロミー・シュナイダー、 オマー・シャリフ、イレーネ・パパスなどなど、国際色豊かなスター陣。
50歳でも変わらずの細身、スーツやドレスを着こなすオードリーはかっこいい。 かなりセクシーなドレスも纏うが、肉付きがないため、 嫌味もないが色気もなし! う~ん、あのドレスは意味がなかったかも・・・。 ジョン・カサヴェテス組のベン・ギャザラが儲け役。 オードリーの50歳主演作品、ファンなら見とどけるのも一興かも。
そうそう、テレンス・ヤング監督はジェームズ・ボンド・シリーズでも知られるが、 オードリーの『暗くなるまで待って』(’67)も手がけている。 オマージュ・シーンもあるぞ~!
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