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執筆者の写真大橋美加

No.150『悲しみは空の彼方に』

更新日:2023年4月24日

1959年 アメリカ映画 ダグラス・サーク監督 (Imitation of Life)

”セーター・ガール”の愛称で人気を博した セクシー女優ラナ・ターナーが、舞台女優として成功する野望を抱えた 子持ちのヒロインに扮する。 ファニー・ハーストの原作を映画化した『模倣の人生』(’34)のリメイク。

コニー・アイランドのビーチで出会った二組の母娘。 ラナ・ターナー扮する未亡人ローラとスージー、そして黒人女性アニーと、その娘サラ・ジェーン。 白人の父との間に生まれ、白人に見える美少女サラ・ジェーンを慕うスージー。 運命が4人の女性を動かしてゆく。

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今回、何十年ぶりかで観なおし、「白人に見える」ということで、 人生に翻弄されていく美少女サラ・ジェーンのエピソードが 思いのほか多いことに気づいた。 原題”Imitation of Life”の意味を深く考えさせられる。

人は自分の人生を創って良いはずだが、つきつけられた真実にも苦しめられる。 サラ・ジェーンのあがきが心に痛い。 ラストに響く、マヘリア・ジャクソン(特別出演)の歌声を 救いにするしかないのだろうか。

そういえば、フランク・シナトラ、ナタリー・ウッド主演の 『最后の接吻』(’58)も印象に残っている。 手持ちはないが、観なおしてみたいなあ・・・

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