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No.124『大いなる勇者』

更新日:2023年4月26日

1972年 アメリカ映画 シドニー・ポラック監督 (Jeremiah Johnson)


ロバート・レッドフォードと言えば、 ブロンドにブルー・アイズの美男俳優の代名詞だった。 年齢は親に近いのだけれど、”名画座少女”の身には、 往年の映画も身近に感じられたのかも知れない。 大ファンというわけではなかったが、 スクリーンに映し出される優しい笑顔は心なごませてくれた。

名匠シドニー・ポラックは、 ”ア”の項で紹介した『雨のニューオリンズ』(’66)に於いて、 30歳にならないレッドフォードに流れ者の色男を演じさせたが、 本作では実在のマウンテン・マンである ジェレマイア・ジョンソン役で堂々主演を託している。 あの男前を髭で覆い隠し、文明を捨てた男を演じたレッドフォード、 キャリア上、最も意外なキャスティングかも知れない。

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1850年代、ロッキー山脈へと入り、厳しい自然と闘いながら、 ネイティヴ・アメリカンに家族を殺された少年を救い、 別の種族の酋長の娘を妻とし、自給自足の生活を続けるジェレマイア。

印象的なシーンがある。 ネイティヴ・アメリカンの妻の口元が赤くなっているのを見て、 ジェレマイアは顔中を覆う髭をすっかり剃ってしまう。 自分の髭でかぶれたと思い込んだのである。 英語を話せない妻、家族の悲劇で言葉を失った少年との日々。 徐々に心を通わせるプロットは美しく、 平和な日々が続いて欲しいと、観客は願うようになる。 雄大な自然のなか、果たして文明人は生きてゆけるのか、 せめぎあう感情を体験して欲しい。


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