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No.111『踊る大紐育』

更新日:2023年5月4日

1949年 アメリカ映画 ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン監督 (On the Town)

ジーン・ケリーとフランク・シナトラ共演作と言えば、 真っ先に思いつくのがジョージ・シドニー監督『錨を上げて』(’45)か。 VHSしか手持ちがなく、今回は観なおさずにおいた。 正反対の個性の二人が水兵服で歌ったり、踊ったり。 そこにもう一人加えてトリオにしたのが、 ケリーが共同監督・振り付けも手がけた本作『踊る大紐育』! ”紐育”を”ニューヨーク”と読めるひとは古い映画通かな。

ケリーのダンス、シナトラの歌とくれば、三人目に必要なものは笑い。 登場するジュールス・マンシンはお世辞にも二枚目とは言えないが、 二人より大柄で太い美声の持ち主。 いや、彼は本当にオモシロイのですよ! ”イ”の項で紹介した『イースター・パレード』(’48)に於いても、、 小さな役ながら忘れ難い場面をつくり、見事に笑いをとっていた!

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24時間の休暇を貰い、ニューヨークに上陸する水兵たち。 積極的なケリー、内気なシナトラ、おとぼけのマンシンは、 観光とガール・ハントにわくわく、 お相手はヴェラ・エレン、ベティ・ギャレット、 そして脚線美と見事なタップを披露するアン・ミラー! 行き交う女性を物色しながら、マンシンが呟く 「エヴァ・ガードナーみたいな女は、 そうはいるもんじゃない」という台詞が可笑しい。 シナトラは本作の2年後に、 実生活でエヴァ・ガードナーと結婚することになるんだからねえ!

久々に観かえし、本作はただ楽しいだけのミュージカルではなくて、 山田洋次作品とも響き合う弱者の人生を 皮肉に提示しているなあと感じた。 アステアのエレガンスはないけれど、ケリーには庶民的な強さがある。 自分の個性を理解しきって、マルチな映画作りをしたジーン・ケリーは やはり突出したエンタテイナーだったんだなあ!


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