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No.107『踊らん哉』

更新日:2023年5月4日

1937年 アメリカ映画 マーク・サンドリッチ監督 (Shall We Dance)


フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースのコンビ作品は 殆ど観ているはずだが、時折アタマの中でゴチャゴチャになることも。 ”ウ”の項で観なおしたかった『有頂天時代』(’36)は 手持ちが見つからず諦めたが、 とても印象的なシーンが記憶にある。いつか書こう。

さて、アイラ&ジョージ・ガーシュウィン兄弟のナンバーが楽しめる 『踊らん哉』には”One and Only”のプロットがあり、 今回久々に観かえしても、大いに楽しめた。 そもそも、ジンジャー・ロジャースという女優は、無難な美人。 アステアとの共演のあるエリナー・パウエル、アン・ミラー、 シド・チャリシーなどと比べると、ダンサーとして弱いが、 個性派でなく無難な美人であるから、 アステアの”添え花”的存在として、かえって成功したのかも知れない。

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個性は弱くとも、整った顔立ち、グラマーでなく細身の体型、 何となくお嬢様タイプのジンジャーだからこそ、活きたシーンが本作にはある。 ジンジャーがゾロゾロ出てくるクライマックス!さあさあ、ご覧あれ!

「皆、私の恋を笑ったけれど、最後に笑う者は?」という アイラ・ガーシュウィンの凝った歌詞の付いた”They All Laughed” 「折り合いつけて、仲良くやろうよ」という言葉遊びの一曲 ”Let’s Call the Whole Thing off” 「僕らは別れていくけれど、二人の想い出だけは誰も奪えない」という ”They Can’t Take That Away From Me”など、 ガーシュウィン・ナンバーと、ゴージャスなシーンを楽しんで欲しい。 アステアのタップは本当にゴキゲンだが、歌も味わい深いよねえ!


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