1960年 アメリカ映画 ルイス・マイルストン監督
(Ocean’s Eleven)
ソール・バスのタイトルは、いつ観ても心ときめく。 カラフルなネオン・サインを想わせるデザインが動き、 出演者の名前を刻んでゆく。 フランク・シナトラ、ディーン・マーティン、 サミー・デイヴィス・ジュニア・・・
大晦日の夜に、ラスヴェガスのクラブ5店舗を停電させ、 大金を奪う作戦を立てるのは、シナトラ&ラッツパック。 エンタテイメント軍団が、戦争でともに苦労した仲間という設定である。 従軍ではなく、慰問向きだよねえ!
サミーがコクのある声で歌うテーマソング”Eee-O Eleven” ディーンが弾き語る十八番”Ain’t That a Kick in the Head”もゴキゲン。 美加のご贔屓(見た目のことね)ピーター・ローフォードは ミュージカル映画出演もあるのだから、もっと皆に歌わせたり、 踊らせたりがあっても良かったのに。 130分の長丁場で、御大シナトラは 「歌は別料金」とばかりに鼻歌も歌わないし。
でもでも、いいじゃない!ラスト・シーンのカッコよさで後味は大満足。 何度観てもカッコいいラスト・シーン! 格もアピアランス順も関係なく、青空の下、 虚しく歩いてくるメンバーに、クレジットが浮かび上がる。 これほどお洒落なラスト・シーン、ほかにないでしょう?
スティーヴン・ソダーバーグのリメイク版を観たひとも観ていないひとも、 この機会にオリジナルにトライしてみては?
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