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No.30『赤ひげ』

更新日:2023年6月7日

1965年 日本映画 黒澤明監督

”ア”から始まる名作映画、日本映画をもうひとついきましょうか。 黒澤作品はほぼ全作品を観ているはずだが、

何回も観かえしているものは多くない。 本作も全編を観るのは久しぶり。185分あるからねえ。

モノクロームの画面に、黒光りの瓦が連なる。 すらりとした若き加山雄三の後ろ姿が、

『小石川養生所』の門をくぐるところから、物語は始まる。

長崎で蘭方医学を修め、失恋以外の苦しみなど知ろうはずがない 美男子・保本登(加山)の成長物語である。

そして登場する、三船敏郎扮する”赤ひげ”新出去定。 のっぺりと美しい加山を霞ませる、まさしく怒れる虎!!


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黒澤組と呼びたい名役者陣が次から次へと登場、 それぞれの人生劇が提示されてゆく。

思わず膝を乗りださずにはいられない プロットばかりであり、長丁場を全く飽きさせない見事さ。

”赤ひげ”に「生まれながらの色情狂」と言わしめた、 香川京子演じる狂女の美しさ、怖さ。

妻への純愛を貫いた山崎努扮する車大工の哀感。 そして、天才子役・頭師佳孝の奇跡的な名演!

頭師と母役・菅井きんは、 その後の『どですかでん』でも母子を演じることとなる。

三船敏郎さんのお嬢さん・美佳さんと、 テレビ局のメイク室で隣同士になったことがある。

会話になり、「お父様の作品は、黒澤作品から ”寅さん”のゲストまで、殆ど観ていますよ!」と告げたところ、

「ありがとうございます!”寅さん”での役が、 素顔の父に一番近いと思います!」とのこと。

そういえば、あの役も医師(獣医)だったっけ・・・

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