1959年 アメリカ映画 オットー・プレミンジャー監督作
(Anatomy of a Murder)
ソウル・バスのタイトルにデューク・エリントン・サウンドが流れるだけで、心が躍る。
登場するのは孤独な男ポール。 毎日、食べることもない魚を釣り、唯一の友人と飲み、ジャズピアノを弾く。 演じるのはジェームス・スチュワート。 細身の体、長い手足に、人のよさそうな下がり目。 190センチを超える長身だが、威圧感のない大スター。 元検事であるこの主人公が、或るレイプ事件に関わることに。
コケティッシュな色香を振りまく妻をレイプした男を殺害した夫の
弁護を引き受けることとなり、久々に奔走するポール。
年かさの親友にアーサー・オコンネル、ベイビー・フェイスに
セクシー・ボディの人妻にリー・レミック、嫉妬深い夫にベン・ギャザラ、
そして後半を占める法定シーンを”強面”で引き締めるジョージ・C・スコット。
今回、観なおして気づいたが、あれほどの役を演じながら、
タイトルバックに於けるジョージ・C・スコットの扱いが小さすぎる!
自らも”強面”を演じる俳優でもあったプレミンジャー、
もしかしてスコットをライヴァル視??
法廷シーンが登場する名作は多いため、160分は長すぎる気も。
いえいえ、自粛の日々の膨大な時間をどうぞ、つぎ込んでください。
スチュワートとエリントンの連弾シーンなんて、本作以外では観られませんから!
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