1950年 フランス映画 ルネ・クレール監督
(La Beauté du diable)
”ア”から始まる映画、この作品、長年忘れていた! クレールがファウストの物語をゲーテの戯曲から離れて翻案した、 ファンタジー。
才人であり”醜おとこスター”と呼ばれたというミシェル・シモンと、 1950年代のフランス映画界を代表する美男子 ジェラール・フィリップの共演。
人生の愉しみを知らず、学問に没頭してきたファウスト博士に、 悪魔の手下メフィストフェレスの囁きが聞こえる。
さて、悪魔はどんな姿で現れるのか・・・?
達者な曲者俳優シモンに向こうを張って、 いきいきと美貌を振り撒くフィリップ。 コスチュームも七変化!
変身願望や未来予知、通常は叶わない魔法は、 果たして人を幸せにするのだろうか。
老若男女が楽しめて重くならない、 往年のフランス映画のなかではユニークな一作かも。
そうそう、ミシェル・シモンといえば、 ジャン・ルノワール作品『素晴らしき放浪者』の名演を想い出した!
ジェラール・フィリップのFAVORITEはモジリアニに扮した 『モンパルナスの灯』、うわあ、観なおしたい作品ぞくぞく・・・
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