1954年 アメリカ映画 ヘンリー・ハサウェイ監督
(GARDEN OF EVIL)
”ア”から始まる手持ちのDVDを手繰るうち、
あ!こんな映画あったなあ、と観なおしてみる。
冒頭のシーンはよく覚えていた。
なぜなら、『ウエスト・サイド物語』(1961)で
オスカー女優(助演女優賞)となったリタ・モレノの歌が聴けるから。
撮影当時22歳くらいか、
姉御ふうであった『ウエスト・サイド物語』アニタ役のイメージからは
程遠く、可憐で美しい。
舞台となるのは、1850年、メキシコ プエルト・ミゲル。 登場するのはゲイリー・クーパー演じるテキサス出身の元保安官。 リチャード・ウィドマーク扮するイカサマ賭博師。 男たち4人は、酒場に現れたスーザン・ヘイワード扮する謎の女から 「金鉱山の落盤事故に巻き込まれた夫を救い出してくれたら賞金を払う」と、持ちかけられる。 かくして、馬上のひととなる4人の男と1人の女。
ゲイリー・クーパーは西部劇から、ラヴ・コメディまで、 どんな扮装でもかっこいい大スター。 リチャード・ウィドマークは西部劇に苦みを添える個性派。 この二人が、女に翻弄されるなんて、 本作を西部劇とカテゴライズするなら、かなり異色である。 異色の西部劇といえば、ペギー・リーのヒット曲 ”Johnny Guitar”を主題歌とする 『大砂塵』(Johnny Guitar)を想い出す。 憎まれ役のマーセデス・マッケンブリッジが強烈に上手かった。 ”タ”行に辿り着いたら、観なおしてみようかな。
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