No.256『サタデー・ナイト・フィーヴァー』
- 大橋美加
- 2023年1月20日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年3月25日
大橋美加のシネマフル・デイズ
1977年 アメリカ映画 ジョン・バダム監督
(Saterday Night Fever)
今でもビージーズ ”Stayin’Alive”のイントロが流れてくると、
のんびり座ってはいられない。
青春の音楽のまえでは、他のすべてが揺らぐ。
二十歳からジャズ以外の音楽を聴かなくなってしまったが、
本作の日本公開時は、18歳の短大生、
土曜日は新宿のディスコに入り浸っていたのだから、
オーヴァーラップしないわけがない!



確か『新宿ピカデリー』の大きな画面で観たはず。
ジョン・トラヴォルタはハンサムではないがすらりと細身で手足が長く、
カッコよく踊る姿に気分が高揚した。
ビージーズのハーモニー、当時黒人歌手しか使わなかった
男性のファルセトーに酔いしれた。
久々に観なおすと、無駄コマや不要プロットは目立つが、
それこそ青春を表しているのかも。
年上のスノッブな女性とダンスを通じて知り合い、
反発を感じながらも自分を見つめ直してゆく主人公トニーが、今では愛おしい。
そうよね、我が子らよりずっと若いんだものね~!ああ、トシ取るはず!
青春はめぐり続ける。
ビージーズのハーモニーとメロディが消えることはない。
全国順次公開中のドキュメンタリー映画
『ビージーズ 栄光の軌跡』と併せ観るのも一興と信じる。
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