top of page

No.17『アモーレス・ぺロス』

更新日:2023年6月7日

2000年 メキシコ映画

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督 (Amores Perros)

イニャリトゥが母国メキシコ時代に作った原点とも言える一作。 疾風の如く、返り血を浴びて滑り出す冒頭! 原題をそのまま片仮名にしたタイトル、 意味は”犬のような愛、惨めな愛”という。

いくつかのプロットが説明なしに別途に描かれ、 何処かで繋がっていくというつくりは、 優れた群集劇に存在し、 往年のロバート・アルトマンから、 近年のポール・ハギス、 ひいてはあのイエジー・スコリモフスキ作品にさえ見られ、 珍しいことではないが、 本作はテーマが”犬”(perros)であるということ、 これはたぶん、類想がない。


アモーレス・ぺロス.jpg

アモーレス・ぺロス3.jpg

アモーレス・ぺロス4.jpg

兄嫁に惚れてしまい、闘犬で金を作ろうとする弟。 不倫の恋がやっと実ろうとしている犬好きのスーパー・モデル。 たくさんの犬を引き連れた謎めいた老人。 三つのストーリーがそれぞれの速度で進んでゆく。

本作でオカボレ弟に扮したガエル・ガルシア・ベルナルは 国際的スターとなり、イニャリトゥは今ではオスカー監督となり、 今後の映画界を背負って立つひとりに。 彼の紡ぎだす物語には、決して癒せぬ痛みがある。 そして、それでも生き続ける人間の宿命を突きつけてくれるから、 魂に訴えかけるのだろう。

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comentarios


bottom of page