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No.20『アニー・ホール』

更新日:2023年6月7日

1977年 アメリカ映画 ウディ・アレン監督・脚本・主演 (Annie Hall)

本作は避けようかなと考えていた。 拙著『気まぐれレディのジャズ・イン・シネマ』、NHK-FM、 さまざまなところで語りつくした気がしたから。 う~ん、でも、何年かぶりでもう一度、観てみよう。

冒頭、ウディ扮する主人公アルビーが観客に語る、 グルーチョ・マルクスのジョークがケッサク。 「ネタはフロイト」とおまけ付き。 映画館に並ぶ列、後ろの男がフェリーニをこき下ろし、 怒り心頭の主人公に思いきり、同調したくなる! ウディのフェリーニとベルイマンへの傾倒ぶりも示され、 のちの作風にも繋がってゆく。


アニー・ホール.jpg

コメディ作家であったウディが、 ドラマ要素も重視する作風へのターニング・ポイントとなった一作。 それでオスカー四部門は快挙! 授賞式の日もニューヨークを離れなかったという逸話は語り草である。 ウディは自らクラリネットを演奏し、 ディキシーランド・ジャズ・バンドを率いてライヴ活動もしていた。 ニューヨークで彼のバンドを聴き、すこし会話したことを想い出す。 アニーを演じたダイアン・キートンが劇中で歌うジャズソング ”It Had to be You” “Seems Like Old Times” アルビーとアニーの恋の顛末を説明してくれるかのような選曲である。 ”It Had to be You”を、 今は亡きレイ・ブライアントの伴奏で

ニューヨーク録音した想い出がある。 今度はいつ歌えるかなあ・・・

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